教科・単元系統図完全ガイド
小学校・中学校の5教科(国語・算数/数学・理科・社会・英語)の学習内容がどのように繋がっているかを可視化。教育未経験のICT支援員が授業の位置づけを理解し、効果的な支援を行うための完全ガイド
目次
1. 系統図とは
教科・単元系統図とは
系統図(カリキュラムマップ)とは、小学校から中学校、高校まで、各教科の学習内容がどのように繋がり、発展していくかを可視化したものです。
学習指導要領に基づいて、各学年で学ぶ内容とその繋がりを体系的に示しています。
系統図の3つの役割
1. 学習の繋がりを可視化
「前の学年で何を学んだか」「次の学年で何を学ぶか」が一目で分かります。
例:算数・数学
小1「10までの数」→ 小2「100までの数」→ 小3「1000までの数」→ 小4「億・兆」
2. 学習の系統性を理解
なぜこの順番で学ぶのか、基礎から応用への発展が理解できます。
例:理科
小3「昆虫の体のつくり」→ 小6「人の体のつくり」→ 中2「動物の体の仕組み」
3. 授業の位置づけを把握
今日の授業が、長期的な学習のどこに位置するかが分かります。
例:国語
小1「ひらがな」→ 小2「カタカナ・漢字80字」→ 小3「漢字200字」→ ...段階的習得
ICT支援員にとっての重要性
教育未経験でも授業を理解できる
- 授業の目的が分かる:今日の授業が何を目指しているか理解できる
- 適切な支援ができる:児童生徒のつまずきポイントが予測できる
- 教員との対話がスムーズ:「前の学年では〇〇を学習したので...」と会話できる
- 長期的な視点で提案できる:次の単元で使えるツールやアプリを提案できる
参考
学習指導要領は、文部科学省が定める「学校教育における教育課程の基準」です。全国の学校で共通して学ぶ内容と目標が示されており、系統図はこれに基づいて作成されます。
出典: 文部科学省「学習指導要領」
2. 国語の学習系統
国語は、「話すこと・聞くこと」「書くこと」「読むこと」の3つの領域で構成されています。これに加えて、語彙力や文法の知識が系統的に積み上げられます。
国語の3つの領域と学習の発展
話すこと・聞くこと
小学校低学年(1〜2年)
- 相手に応じて話す
- 丁寧な言葉遣い
- 順序立てて話す
- 相手の話を最後まで聞く
小学校中学年(3〜4年)
- 要点を聞き取る
- 理由を明確にして話す
- 話し合いの進め方
- 質問と応答
小学校高学年(5〜6年)
- 意見と根拠を明確にして話す
- 討論・議論の仕方
- 目的に応じた話し方
- 聞き手を意識したスピーチ
中学校(1〜3年)
- 論理的な話し方
- 多様な考えを比較・検討
- 議論の組み立て
- プレゼンテーション
書くこと
小学校低学年(1〜2年)
- ひらがな・カタカナ
- 漢字80字(1年)、160字(2年)
- 簡単な文を書く
- 日記、手紙
小学校中学年(3〜4年)
- 漢字200字(3年)、200字(4年)
- 段落を意識した文章
- 調べたことを報告する文章
- 意見文
小学校高学年(5〜6年)
- 漢字185字(5年)、181字(6年)
- 構成を考えた文章
- 意見と根拠を明確にした文章
- 要約、レポート
中学校(1〜3年)
- 常用漢字の読み書き
- 論理的な文章
- 根拠を明確にした論文
- 批評文、小論文
読むこと
小学校低学年(1〜2年)
- 音読
- 場面の様子を想像
- 登場人物の行動
- 物語を楽しむ
小学校中学年(3〜4年)
- 登場人物の気持ちの変化
- 段落相互の関係
- 要点の把握
- 説明文の構造理解
小学校高学年(5〜6年)
- 文章の構成や展開
- 筆者の意図や主張
- 要約
- 批判的読み
中学校(1〜3年)
- 論理的な文章の読解
- 文学作品の鑑賞
- 古典入門
- 複数の文章の比較
国語の系統的学習のポイント
📌 語彙の拡充
小1〜小6で約1,000字の漢字を学習。中学校で常用漢字(約2,000字)の読み書きを習得します。
📌 文章構造の理解
文→段落→文章全体という階層的な理解が進みます。
📌 表現力の向上
「思ったこと」から「根拠を明確にした意見」へと発展します。
ICT支援のポイント
- デジタル教科書:音声読み上げ機能(光村図書「Mナビ」等)で、読みが苦手な児童も学習できる
- 協働編集ツール:Google Docs、Microsoft Word Onlineで作文を共同で推敲・コメント機能で相互評価
- プレゼンツール:Google スライド、PowerPoint、Canvaでスピーチ資料作成
- デジタルポートフォリオ:Googleクラスルーム、ロイロノート・スクールで作文の成長過程を蓄積・振り返り
- 漢字学習アプリ:「小学生手書き漢字ドリル」「漢字検定」アプリで反復練習
- 読書記録:読書メーターアプリ、Googleフォームで読書感想の共有
参考
国語の学習内容は、文部科学省「小学校学習指導要領(平成29年告示)解説 国語編」および教科書会社(光村図書、東京書籍等)の系統表に基づいています。
3. 算数・数学の学習系統
算数・数学は、「数と計算」「図形」「測定」「変化と関係」「データの活用」の5つの領域で構成されています。各領域が螺旋的に発展し、抽象化・一般化が進みます。
算数・数学の5つの領域
A:数と計算
小学校低学年
- 10までの数、20までの数
- たし算・ひき算(1位数)
- 九九(かけ算)
小学校中学年
- 大きな数(億、兆)
- わり算
- 小数、分数の計算
小学校高学年
- 分数の乗除
- 四則混合
- 概数と見積もり
中学校
- 正負の数
- 文字式
- 方程式、連立方程式
- 平方根
B:図形
小学校低学年
- 三角形、四角形、円
- 箱の形(立体)
小学校中学年
- 正方形、長方形、直角三角形
- 角の大きさ
- 面積
小学校高学年
- 合同、対称
- 体積
- 角柱、円柱
中学校
- 平面図形の性質(合同、相似)
- 三平方の定理
- 空間図形(球、錐)
- 証明
C:測定
小学校低学年
- 長さ(cm、m)
- かさ(L、dL、mL)
- 時刻と時間
小学校中学年
- 長さ(km、mm)
- 重さ(kg、g、t)
- 面積(㎡、c㎡、k㎡)
小学校高学年
- 体積(㎤、㎥)
- 速さ
- 単位量あたりの大きさ
中学校
- (測定は図形領域に統合)
D:変化と関係
小学校低学年
- 簡単な表とグラフ
小学校中学年
- □を使った式
- 2量の関係(表)
- 折れ線グラフ
小学校高学年
- 比例
- 割合、百分率
中学校
- 比例、反比例
- 1次関数
- y = ax²(2次関数入門)
E:データの活用
小学校低学年
- 簡単な表、○△グラフ
小学校中学年
- 棒グラフ、折れ線グラフ
- 二次元の表
小学校高学年
- 平均値
- 円グラフ、帯グラフ
中学校
- ヒストグラム
- 代表値(中央値、最頻値)
- 確率
- 標本調査
算数・数学の系統的学習の特徴
🔄 螺旋的カリキュラム
同じテーマを学年ごとに深化・発展させます。
例:図形の面積
小4「長方形・正方形」→ 小5「三角形・平行四辺形」→ 小6「円」→ 中3「相似を使った面積」
📊 具体から抽象へ
具体物の操作から、数式による抽象的な表現へ移行します。
例:数の理解
おはじき(具体物)→ 数字(記号)→ 文字式(抽象)
🎯 つまずきポイント
- 繰り上がり・繰り下がり(小1〜2)
- 九九の定着(小2)
- 小数・分数の理解(小3〜5)
- 文字式の理解(中1)
ICT支援のポイント
- 図形ツール:GeoGebra(動的幾何)、Desmos(グラフ作成)、Polypad(パターンブロック)で図形を動的に操作
- 計算ドリルアプリ:AIドリル(Qubena、スタディサプリ、RISU算数、タブレットドリル)で個別最適化学習
- プログラミング教材:Scratch(ビジュアルプログラミング)、Viscuit(低学年向け)で論理的思考力を育成
- データ可視化:Google スプレッドシート、Microsoft Excelでグラフ作成・統計処理
- 数学学習動画:NHK for School「さんすう犬ワン」「マテマティカ」で概念理解をサポート
- 電卓アプリ:Wolfram Alpha(計算エンジン)で複雑な計算の検証
4. 理科の学習系統
理科は、「エネルギー」「粒子」「生命」「地球」の4つの領域で構成されています。観察・実験を通じて、科学的な見方・考え方を育成します。
理科の4つの領域
エネルギー領域(物理)
小3
- 光の性質
- 磁石の性質
- 電気の通り道
小4
- 電気の働き
小5
- 振り子の運動
- 電流がつくる磁力
小6
- てこの規則性
- 電気の利用
中1
- 光と音
- 力の働き
中2
- 電流とその利用
中3
- 運動とエネルギー
粒子領域(化学)
小3
- 物と重さ
小4
- 金属、水、空気と温度
- 物の溶け方
小5
- 物の溶け方
小6
- 燃焼の仕組み
- 水溶液の性質
中1
- 物質のすがた
- 水溶液
- 状態変化
中2
- 化学変化と原子・分子
- 化学変化とイオン
中3
- 化学変化とイオン
生命領域(生物)
小3
- 身の回りの生物
- 昆虫と植物
小4
- 人の体のつくりと運動
- 季節と生物
小5
- 植物の発芽、成長、結実
- 動物の誕生
小6
- 人の体のつくりと働き
- 植物の養分と水の通り道
- 生物と環境
中1
- 生物の観察と分類
- 植物の体のつくりと働き
中2
- 動物の体のつくりと働き
- 生物の体のつくりと働き
中3
- 生命の連続性
- 自然と人間
地球領域(地学)
小3
- 太陽と地面の様子
小4
- 月と星
- 天気の様子
小5
- 天気の変化
- 流れる水の働き
小6
- 月と太陽
- 土地のつくりと変化
中1
- 大地の成り立ちと変化
中2
- 気象とその変化
中3
- 地球と宇宙
- 自然と人間
理科学習の系統的特徴
🔬 観察・実験の重視
「見る→予想する→実験する→考察する」という科学的探究プロセスを繰り返し経験します。
🌐 4領域の統合
各領域は独立しているのではなく、相互に関連しています。例:光合成(生命)には光(エネルギー)が必要。
📈 ミクロからマクロへ
身近な現象から始まり、原子・分子、宇宙へと視野が広がります。
ICT支援のポイント
- 実験動画:NHK for School「ふしぎエンドレス」「考えるカラス」、理科ねっとわーく(独立行政法人)、啓林館デジタル教科書で実験の様子を確認
- 観察記録:タブレットのカメラ、タイムラプス機能で植物の成長を記録、Googleフォトで整理・共有
- 天体観測アプリ:Star Walk 2、Stellarium Mobile(ステラリウム)、Sky Guide、星座表で星座・惑星を学習
- シミュレーション:PhET Interactive Simulations(物理・化学・生物)、Google Earth(地形観察)で実験が難しい現象を可視化
- センサー活用:温度センサー、照度センサーとタブレットを連携してデータ収集・グラフ化
- 顕微鏡カメラ:デジタル顕微鏡、スマホ顕微鏡アダプタで観察画像を記録・拡大表示
6. 英語の学習系統
英語は、「聞くこと」「読むこと」「話すこと[やり取り]」「話すこと[発表]」「書くこと」の5つの領域で構成されています。小学校3年生から学習が始まり、4技能5領域をバランスよく育成します。
英語の学習の発展
小学校3〜4年(外国語活動)
目標:英語に慣れ親しむ
- 挨拶、身の回りの物の名前
- 簡単な指示や質問
- 挨拶、自己紹介
- 好きなもの、できること
- ジェスチャーを使った表現
※文字の読み書きは本格的には扱わない
小学校5〜6年(外国語科)
目標:基本的な英語を使えるようになる
- 日常的な話題についての簡単な語句や表現
- アルファベットの大文字・小文字
- 身近な語句や簡単な文
- 身近な話題での簡単な会話
- 質問と応答
- 自分のことや身近なことの紹介
- アルファベットや簡単な語句
- 例文を参考にした短い文
※小学校で学習する語彙:600〜700語程度
中学校
目標:身近な話題について理解し、表現できる
- 日常的な話題や社会的な話題
- 話の概要や要点の理解
- 日常的な話題の短い文章
- 簡単な物語や説明文
- 概要や要点の把握
- 関心のある事柄について会話
- 意見や考えの交換
- 関心のある事柄の発表
- 意見や理由を述べる
- 身近な話題についての文章
- 意見や感想、理由を書く
※中学校で学習する語彙:1,600〜1,800語程度(小学校600〜700語を含む)
英語学習の系統的特徴
🗣️ 音声中心から文字へ
小3〜4は音声中心。小5〜6で文字(読み書き)を本格的に学習します。
🌐 4技能5領域のバランス
「話すこと」を「やり取り」と「発表」に分け、コミュニケーション能力を総合的に育成します。
📚 語彙の段階的拡充
小学校600〜700語 + 中学校1,600〜1,800語 = 計2,200〜2,500語を学習します。
ICT支援のポイント
- デジタル教科書:音声機能(東京書籍「まなビューア」、開隆堂デジタル教科書)でネイティブの発音を繰り返し聞ける
- オンライン辞書:Weblio、英辞郎、Google 翻訳で語彙・例文を調べる
- 発音練習アプリ:ELSA Speak、英語発音アプリ、Siri・Google アシスタントの音声認識で発音をチェック
- オンライン交流:Zoom、Google Meet、Microsoft Teamsで海外の学校とのビデオ通話・実践的コミュニケーション
- 英語学習アプリ:Duolingo、Quizlet(単語カード)、Kahoot!(クイズ)で楽しく学習
- 英作文サポート:Grammarly(文法チェック)、DeepL(翻訳補助)で英作文を推敲
7. ICT支援への活用方法
系統図を理解することで、効果的で的確なICT支援ができるようになります。ここでは、系統図を使った具体的な支援方法を紹介します。
系統図を使った支援の5つの場面
場面1:授業観察時
系統図で授業の位置づけを把握
授業前に確認すること
- 前の学年で何を学習したか
- 今日の学習内容
- 次の学年で何を学ぶか
例:小4算数「わり算」の授業
✅ 系統図で確認:
- 小3で「わり算の意味」を学習済み
- 今回は「2桁÷1桁」の筆算
- 小5で「小数÷整数」に発展
→ 九九が定着していない児童へのフォローが重要と分かる
場面2:授業提案時
次の単元を見据えた提案
系統図を使った提案例
例:小5理科「天気の変化」
✅ 系統図で確認:
- 小4で「天気の観測」を学習済み
- 今回は「天気の変化の規則性」
- 中2で「気象とその変化」に発展
💡 提案:
「気象庁のウェブサイトで天気図を見ることで、雲の動きを視覚的に理解できます。中学校でも使うツールなので、今から慣れておくと良いと思います」
場面3:教員からの相談時
つまずきポイントの予測と対策
教員:「今度、分数のかけ算をやるんですが、何か良い教材はありますか?」
支援員(系統図で確認):
- 小3で「分数の意味」学習
- 小4で「同分母分数の加減」学習
- 小5で「分数のかけ算」(新出)
💡 提案:
「分数の意味が理解できていないと、かけ算も難しいです。まず、図を使って視覚的に理解できるデジタル教材(例:GeoGebra)はいかがでしょうか?」
場面4:教材・ツール選定時
学年に適した教材の選択
系統図を使った教材選び
例:「AIドリル」の導入
✅ 系統図で各学年の学習内容を確認:
- 小1〜2:基礎的な計算(九九まで)
- 小3〜4:大きな数、小数、分数の導入
- 小5〜6:小数・分数の四則演算
💡 判断:
「このAIドリルは、小3以降の内容に対応しているので、小3〜6年生向けです。小1〜2年生には別の教材が必要です」
場面5:児童生徒への個別支援時
つまずきの原因を遡って特定
系統図で「どこでつまずいたか」を特定
例:小5児童が「分数のわり算」が分からない
✅ 系統図で遡る:
- 小5「分数のわり算」(現在)
- ↑ 小5「分数のかけ算」は理解している?
- ↑ 小4「分数の加減」は理解している?
- ↑ 小3「分数の意味」は理解している?
💡 支援:
「分数の意味から理解できていないようです。小3の内容から、図を使って復習しましょう」
系統図を使った支援の実践ステップ
ステップ1:授業の単元を確認
今日の授業が、どの教科のどの単元かを確認します。
ステップ2:系統図で位置を確認
系統図で、その単元が学習系統のどこに位置するかを確認します。
ステップ3:前後の学習内容を把握
前の学年で何を学び、次の学年で何を学ぶかを把握します。
ステップ4:支援ポイントを考える
つまずきやすいポイント、ICTで効果的に支援できる場面を考えます。
系統図を使った支援の注意点
注意すべきこと
- 系統図は「理想」:実際の授業では、児童生徒の理解度に応じて柔軟に対応します
- 個人差が大きい:同じクラスでも、理解度は様々。系統図はあくまで目安です
- 教員の判断を尊重:系統図を根拠に提案しても、最終判断は教員が行います
- 学習指導要領の改訂:約10年ごとに改訂されるため、最新の情報を確認しましょう
効果的に活用するコツ
- 系統図を印刷して手元に:職員室や準備室に掲示し、いつでも確認できるようにする
- 教員と一緒に確認:「この単元は、系統図でいうとここですね」と共通認識を持つ
- 教科書の目次と照合:系統図と教科書の単元を対応させて理解を深める
- 定期的に見返す:年度初めや学期初めに、系統図を確認する習慣をつける
8. 教科書会社別の系統図の特徴
各教科書会社は、学習指導要領に基づきながらも、独自の編集方針や系統性を持っています。ICT支援員として、学校で採用されている教科書会社の特徴を理解することで、より効果的な支援が可能になります。
主要教科書会社の特徴
国語:光村図書出版
シェア:小学校国語で約70%のシェア(国内No.1)
系統図の特徴
- 「言葉の力」の系統表:各学年で育成する言語能力を明確化
- 単元配列の工夫:「読むこと」と「書くこと」を関連付けた単元構成
- デジタル教材との連携:「Mナビ」(デジタル教科書)で系統的な学習をサポート
- 文学教材の充実:定番教材(ごんぎつね、モチモチの木など)を系統的に配置
ICT支援のポイント
- 光村図書のデジタル教科書「Mナビ」は音声読み上げ機能が充実
- 単元ごとの「言葉の力」を意識したICT活用(例:作文→協働編集ツール)
- 「学習用語集」機能を活用した語彙指導のサポート
参考: 光村図書「教科書・教材」
算数・数学:東京書籍
シェア:算数・数学で約50%のシェア(国内No.1)
系統図の特徴
- 「スパイラル(螺旋的)学習」:同じ概念を学年を超えて繰り返し学ぶ
- 5つの領域の明確化:数と計算、図形、測定、変化と関係、データの活用
- 「数学的活動」の系統表:問題解決のプロセスを可視化
- 小中接続の明示:小学校算数と中学校数学の接続を意識した構成
ICT支援のポイント
- 東京書籍のデジタル教科書には「まなビューア」アプリが付属
- 図形領域:GeoGebra、Desmos等の動的幾何ソフトが効果的
- データ活用:Google スプレッドシート、Excelでグラフ作成を支援
- 「問題解決の授業」:タブレットでの協働学習(考えの共有)をサポート
参考: 東京書籍「算数・数学」
理科:啓林館(新興出版社啓林館)
シェア:理科で約40%のシェア(国内No.1)
系統図の特徴
- 「4つの領域」の系統表:エネルギー、粒子、生命、地球の4領域
- 「問題解決の力」の育成:観察・実験の技能を段階的に習得
- 「見方・考え方」の系統:理科の見方・考え方を学年ごとに深化
- SDGsとの関連:持続可能な社会を意識した単元構成
ICT支援のポイント
- 啓林館のデジタル教科書には実験動画が豊富に収録
- 観察記録:タブレットのカメラ機能で写真・動画撮影をサポート
- 天体観測:星座アプリ(Star Walk 2等)を活用した学習支援
- データ収集:センサー(温度、照度等)とタブレットを連携した実験
- 「理科ねっとわーく」(独立行政法人教育研究所)の動画教材を活用
参考: 啓林館「小学校理科」 / 「中学校理科」
社会:東京書籍
シェア:社会科で約50%のシェア(国内No.1)
系統図の特徴
- 「同心円的拡大」の系統:身近な地域→日本→世界へと視野を拡大
- 「社会的な見方・考え方」の育成:位置や空間、時期、相互関係等の視点
- 地理・歴史・公民の接続:中学校社会の3分野を意識した構成
- 「問いを立てる学習」:児童生徒が自ら問いを設定し探究
ICT支援のポイント
- 東京書籍のデジタル教科書には豊富な資料(写真、動画、地図)が収録
- 地理:Google Earth、国土地理院の地図で地形や都市を立体的に観察
- 歴史:国立国会図書館デジタルコレクションで一次資料にアクセス
- 公民:e-Stat(政府統計)でリアルタイムデータを活用
- 調べ学習:プレゼンテーションツール(Google スライド、PowerPoint)で発表
参考: 東京書籍「社会科」
英語:東京書籍・開隆堂出版
系統図の特徴
- 「5つの領域」の系統:聞くこと、読むこと、話すこと[やり取り]、話すこと[発表]、書くこと
- 小中接続の明示:小学校外国語活動→外国語→中学校英語の系統性
- CAN-DOリスト:各学年で「できること」を明確化
- 文法事項の系統:文法を段階的に積み上げ(現在形→過去形→未来形等)
ICT支援のポイント
- デジタル教科書の音声機能:ネイティブの発音を繰り返し聞ける
- オンライン辞書:Weblio、英辞郎等で語彙を調べる
- 発音練習:音声認識アプリ(Google 翻訳等)で発音チェック
- プレゼンテーション:英語でのスライド作成・発表
- オンライン交流:海外の学校とのビデオ通話(Zoom、Google Meet)
教科書会社の系統図・指導資料の入手方法
系統図を入手するには
- 学校に確認:多くの学校では、教科書会社から提供される「指導書」に系統表が掲載されています
- 教科書会社の公式サイト:一部の系統表はWebサイトからダウンロード可能です
- 教科書会社への問い合わせ:教育関係者向けに系統表を提供している場合があります
- 研修会・説明会:教科書会社が開催する研修会で資料が配布されることがあります
複数の教科書会社を扱う場合
学校によっては、教科ごとに異なる教科書会社を採用している場合があります。その場合は、各教科書の系統図を把握しておくと、スムーズな支援ができます。
- 共通点を把握:学習指導要領に基づいているため、大きな系統は共通です
- 単元名の違いに注意:同じ内容でも、教科書会社によって単元名が異なる場合があります
- 教科書を手元に:各学年の教科書を実際に見て、内容を確認しましょう
9. 参考資料・引用元
文部科学省
教科書会社(系統表・指導資料)
国語
算数・数学
- 東京書籍 - 算数・数学教科書シェアNo.1
- 啓林館(新興出版社啓林館)
- 大日本図書
理科
- 啓林館(新興出版社啓林館) - 理科教科書シェアNo.1
- 東京書籍
- 大日本図書
社会
英語
国立教育政策研究所(NIER)
教育研究機関・学習コンテンツ
- NHK for School - 各教科の学習動画
- 理科ねっとわーく - 理科学習デジタル教材
- PhET Interactive Simulations - 科学シミュレーション(コロラド大学)
- GeoGebra - 数学・科学学習ツール
- Desmos - グラフ計算機
関連ページ
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5. 社会の学習系統
社会科は、小学校では「地域」→「日本」→「世界」と視野を広げ、中学校では「地理」「歴史」「公民」の3分野を学習します。
社会科の学習の広がり
小学校3年
身近な地域の学習
小学校4年
都道府県の学習
小学校5年
日本の国土と産業
小学校6年
日本の歴史・政治・国際理解
中学校 地理的分野
中学校 歴史的分野
中学校 公民的分野
社会科学習の系統的特徴
🔍 同心円的拡大
自分の身近な地域から出発し、視野を日本、世界へと広げていきます。
📜 時間軸の学習
現在の社会を理解するために、歴史を学びます。過去→現在→未来という時間の流れを意識します。
🤝 社会参画意識
知識を得るだけでなく、「社会の一員としてどう行動するか」を考える力を育成します。
ICT支援のポイント
参考
社会科の系統は、文部科学省「学習指導要領」および教科書会社(東京書籍、日本文教出版、教育出版等)の系統表に基づいています。
出典: 文部科学省「学習指導要領解説 社会編」